祝いの席でよく出る食材~小林宏純
こんぶ、ほんだわら、伊勢エビ、結婚式やお正月などお祝いでの席でよく目にする食材です。
こんぶ - ご存知の厚くて広く細長い海草で、よろこぶに通じ、お正月の飾り、供え物敷き、または供え物そのものとしても最適です。
ほんだわら - これも海草ですが、馬尾藻とか神馬藻とかと呼んで、長さは三メートルにも達し、質はやわらかです。
古来、お正月の飾り物、年神への供え物として、とくに関東や中国地方で多くつかわれ、俗にジンマといっています。
伊勢エビ - 種類の多いエビのなかでも、かたちが大きく、りっぱなのは伊勢エビです。
わが国の南の太平洋側の岩礁にすみますが、名前もほのぼのとした感じで、長いヒゲを生やして腰をまげた姿は、見るからに神々しくもあります。
肉味も佳良で、お正月の飾りやお供えには無くてかなわぬものでしょう。
エビの類語は海翁(海の老人)であり、偕老魚(夫婦仲よく、いっしょに老いる魚の意)です。
小林宏純
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